2014年10月10日金曜日

【お知らせ】ホリスティック教育研究フォーラム2014

お世話になっております、研究フォーラム事務局です。
今年度のフォーラムのプログラムが確定いたしましたので、お伝えさせていただきます。


<ホリスティック教育研究フォーラム2014>


日時:2014年10月26日(日) 10:00~18:00
場所:同志社大学(今出川キャンパス)・至誠館3階 会議室
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/imadegawa.html?shiseikan_building#campusmap


【プログラム】
9:30~ 受付
10:00~12:30 研究発表


 10:00~10:45 研究発表(1)
 「絵本制作がもたらした受容体験」(伊東久実/身延山大学)
 


 絵本制作と制作した絵本の読み聞かせは、絵画や言語の技術的向上ばかりではなく、保育者をめざす学生の学びに不可欠な「受容体験」を与え、さらに「関係性から育まれる自己肯定感」を高める機会となる。学生Kは、絵本制作を契機に家族や友人に受容される体験を得て、心理的葛藤を昇華させ、他者への共感を持つことが可能になった。絵本は、物としての存在を超えて、関係性を育む媒体として機能する。この特質に着目し、保育者養成における絵本制作の新たな意義を考察する。


 10:45~11:30 研究発表(2)
 「ホリスティックアプローチとしての森田正馬、竹内敏晴、そして仏教
  ~吃音のある教師が子どもの前に立つという視点から~」
(桑田省吾/神戸市立本山南小学校)


 吃音者は発話が盛んになる2歳ぐらいから成人まで他者との違いに悩み、自己否定に陥り、他者とのつながりを絶つ場合が多い。そのような吃音者の自己教育として森田正馬、竹内敏晴、そして仏教から学ぶことは余りにも大きい。「子どもの前に立つとは」との問いをもつ吃音のある教員の「森田」「竹内」(⇒仏教)の実践を通して、教師の自己変容へのひとつのアプローチについて考えたい。


 11:45~12:30 研究発表(3)
 「実践者が自らの経験を記述する
  ~自己リフクレクションの手法を用いた福祉職の省察的学習~」
(大山博幸/十文字学園女子大学)


 福祉職が自らの福祉実践において、利用者へのよりよい支援を目指すために自らの実践を改善することを目的に行う研究を、ここでは実践研究と呼ぶことにする。その場合、福祉職は実践研究者となるが、実践研究者としての福祉職は、その専門性のうちに、実践研究を行う手立てを習得する必要がある。一方、福祉職と協働する研究者は、福祉職にその実践研究の手法を提案、提供することが求められる。本報告は、福祉職に対して省察的学習モデルに基づいた自己リフレクションの手法を用いた取り組みを提示し、福祉職の実践研究について言及する。


13:30~17:30 研究交流会:「実践と研究をつなぐ」プロジェクト


 13:30~13:40 趣旨企画説明
 13:40~14:40 問題提起:「実践を語ろうとする時のプロセスと困難さ」
(報告者:守屋治代、青木芳恵、奥村知亜子、河野桃子)


 実践を第三者に伝えようとする時、何をどのように言葉にすればいいのか、いろいろな意味の壁にぶつかります。そもそも言葉にすることで失われてしまうものもあります。にも関わらず、あえて言葉にするプロセスとその困難さについて、治癒教育・治療教育や看護の場合を取り上げて、4人が日頃考えていることをありのままに投げかけてみたいと思います。皆さまとの意見交流ができることを楽しみにしています。


 14:50~15:50 話題提供
 「Arts-Based Research の可能性について」(金田卓也/大妻女子大学)
 「海外のホリスティック教育研究の動向」(中川吉晴/同志社大学)


 16:00~17:30 総合討議・意見交流会
 18:00      解散




【参加希望等、問い合わせ先】
 ご不明な点については、下記のメールアドレスまでご連絡をお願いいたします。


 mail: holistic.edu.soc.jp [at] gmail.com ([at] をアットマークにしてください)
 (受付幹事:福若眞人・津山直樹)